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フェアトレードが当たり前な世の中に。ガーナ産「Divineチョコレート」

近年フェアトレード商品が街中で見られるようになってきました。 1992年の団体設立から様々なフェアトレード商品の販売を手掛けている一般社団法人わかちあいプロジェクトは、日本におけるフェアトレード活動のパイオニアです。 今回人気商品DIVINE(ディバイン)チョコレートや団体の活動についてわかちあいプロジェクトのスタッフOさんにお話を伺いました。
Divineチョコレート

DIVINEチョコレートは他のチョコレート商品と違う点はありますか?

Oさん 「DIVINEチョコレートはDIVINE社(英)が製造・販売している、フェアトレード認証取得のチョコレートです。 日本ではわかちあいプロジェクトだけがDIVINEチョコレートを輸入しています。 他のフェアトレードチョコレートには無い大きな特徴として、DIVINE社の株の一部をガーナのカカオ農家組合『クアパ・ココ』が所有していることです。DIVINE社の経営に生産者自ら関わることで、単にフェアトレードの商品というだけでなく、生産者と企業が対等に活動し、作られているのです。

昨年チョコレートのパッケージをリニューアルしました。新しいパッケージでは、DIVINEチョコレートの理念(『EVERY BAR DIRECTLY IMPROVES THE LIVES OF FARMERS』和訳:農家の生活を直接改善することができるチョコレート)が印字されていて、小さな選択の積み重ねが生産者に大きな変化をもたらすことを明確に示しています。また、従来のパッケージにあったエンボス加工を無くすなど、パッケージを簡素化したため、省資源にもつながっています。」 「クアパ・ココ」の人々
ガーナの小規模農家協同組合「クアパ・ココ」

DIVINEチョコレートはたくさんのフレーバーがありますが、その中で特に人気のフレーバーを教えてください。

Oさん 「一番人気は『ストロベリーホワイト』です。他のフレーバーはダークチョコレートが多く、こちらは唯一のホワイトチョコレートのせいか、例年人気のフレーバーです。クリーミーなホワイトチョコレートの中に、甘酸っぱいイチゴのクリスプが入っています。その他にも『ラズベリーダーク』というフレーバーにはラズベリーのクリスプが入っていて美味しいですよ。
『ソルティッドキャラメル』も人気があります。私のお気に入りの味は『ジンジャー&オレンジ・ダーク』です。チョコレートの中にソフトキャンディのようにオレンジピールが入っていて、みずみずしい味わいを楽しめます。
また、今年のイチオシは『プレッツェル&キャラメル・ダーク』です。ソルティッドキャラメルと同じく去年から発売された新作なのですが、まだあまり知られていないフレーバーなので、ぜひ食べていただきたいです。

プレゼント用には『テイスティングセット』がおすすめです。小さいサイズが6種類×2枚合計12枚ギフトボックスに入っているので、人気の味を食べ比べることができます。」

購入された方からどのようなお声が届いていますか?DIVINEチョコレートにまつわる素敵なエピソードなどもあれば教えてください。

Oさん 「DIVINEチョコレートを購入されたお客様は、気に入っていただきリピーターになってくださることも多いです。 あるお客様は結婚式の引き出物にDIVINEチョコレートを選んでくださいました。エシカルウェディングといって結婚式で使う道具などを環境や社会に良いものをと、こだわって選ばれていたお客様でした。その結婚式の引き出物としてDIVINEチョコレートを選んでいただいたことが、うれしかったです!」

エシカルウェディング素敵ですね。参列者の皆さんにDIVINEチョコレートの美味しさもさることながら、フェアトレードの取組みを知っていただく良い機会にもなりましたね!

▼DIVINEチョコレートはこちらから購入できます
https://sooooos.com/products/detail/682

Divineチョコレートの取扱商品例

ではここから、わかちあいプロジェクトさんのお取り組みについてお伺いします。

わかちあいプロジェクトさんは国内で最も多くの品数のフェアトレード商品を販売されていますね。なぜ数多くのフェアトレード商品を手掛けるのですか?

Oさん 「フェアトレード商品で代表的なものは、コーヒーやチョコレートです。 スーパーでよく見るのもコーヒーやチョコレートですが、ただそれでは、購入できるフェアトレード商品が限られてしまって、それらの商品に興味のない方にはフェアトレード商品に関心を持ってもらえません。幅広い商品を販売することで多くの方にフェアトレード商品を届けたいと思っています。また、フェアトレード原料を輸入して日本国内で加工した商品も販売しています。そのような商品を販売することで、日本の企業の活性化にもつながると考えています。」

フェアトレード商品の販売の他に行っている活動はありますか?

Oさん 「南スーダンでスポーツを通じて部族間の争いをなくそうという団体Peace Paletteを支援しています。具体的には資金を援助したり、パキスタンで作られたフェアトレードのスポーツ用品を送ったこともあります。また、日本で募った寄付をミャンマーの避難民の支援や子どもたちの奨学金に届ける活動も行っています。これらの活動を支援するために年に一回の古着回収の際に寄付をいただいています。以前は、アフリカなどの難民キャンプに古着を送り届けていましたが、受け入れ先が少なくなってきたことや輸送費の高騰のため難民キャンプへの古着支援は2021年をもって終了させていただくことになりました。その代わり引き続き古着回収活動を続け、いただいた寄付と、寄付していただいた古着をリサイクルして、支援と団体の活動資金に充てています。」

最後に、わかちあいプロジェクトさんが目指す社会を教えてください。

Oさん 「日本でフェアトレードが当たり前になることです。
フェアトレードは、SDGs17の目標のうち8個の目標に貢献します。
【1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、5.ジェンダー平等を実現しよう、8.働きがいも経済成長も、12.つくる責任つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、16.平和と公正をすべての人に、17.パートナーシップで目標を達成しよう】
そして間接的には17個全ての目標に貢献すると言われています。
小さな団体ですが、これからもフェアトレード商品を多くの方に届けたいと考えています。」

ありがとうございました。

わかちあいプロジェクトのスタッフの方々
わかちあいプロジェクトのスタッフの方々

(取材を終えて)
お話しいただいたOさんは、人身売買を減らすことを目的としたボランティア団体での経験を経て、2020年からわかちあいプロジェクトに携わっているそうです。 フェアトレードを通して貧困地域の雇用状況や生活を変えることで、間接的に人身売買を防ぐことにもつながると考えたことがきっかけだそうです。
穏やかな語り口からもOさんのフェアトレードに対する熱意を感じることができました。

インタビュアー
SoooooS.カンパニー インターン 吉良開道

▼わかちあいプロジェクト
https://sooooos.com/shop/wakachiai/index

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