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【後編】砂糖の入ったおやつは子どもにとって悪者?上手な付き合い方とは
こんにちは。スタッフYです。
今回のコラム、前編では砂糖(糖質)が子どもに与える影響について、管理栄養士の端場愛さんにお聞きしました。
後編では、砂糖の良いところと上手な付き合い方を詳しく教えてもらいました。どうぞお読みください。
砂糖(糖質)と上手に付き合えば、心も体も元気になれる
砂糖を含む糖質の摂りすぎは、子どもにとってよくない影響を与えるのも事実ですが、体には欠かせないものだということも理解してほしいと思います。
①元気の源になる
糖質は、最も早くエネルギーに変わる特徴があります。そのため、毎日を元気に過ごすには欠かせない栄養素なのです。
特に、脳は活動に必要なエネルギーのほとんどを、糖質(グルコース)から得ています。もし体に糖質が不足すると、脳のパフォーマンスが低下し、集中力が続きにくくなることも。
確かに砂糖の摂りすぎはよくありません。しかし、ご飯、麺類、いも類などその他の糖質は子どもにとって必要不可欠です。大人と同じように糖質を制限すると、成長に影響を及ぼすこともあるため、砂糖以外を制限するのは避けましょう。
②親子のリフレッシュタイムにピッタリ
もちろん与えすぎは良くありませんが、甘いおやつは心の栄養にもなります。
例えば、頑張ったご褒美に、親子でおやつを楽しむ時間を設けることで、子どもの心に栄養をチャージできます。
このように、毎日ではなく適度におやつを楽しむことで、日々の生活に彩りを与え、笑顔を増やしてくれるでしょう。食べ過ぎにならないよう、食べる分だけお皿に出すなどの工夫も忘れずに。
子どもが甘いものと上手に付き合うコツ
子どもが砂糖と上手に付き合っていくために、ママやパパができる方法をご紹介します。 私たちは普段、砂糖が何にどれだけ含まれているのかあまり考えることはありませんが、実は身近な食品の中に、たくさん含まれているのです。
①親子で「ご褒美ルール」を作ってみよう!
そのため、毎日甘いものを与えず、特別な日や週に2回だけ食べさせるといったルールを設けるとよいでしょう。また、子どもにおやつを与える場合は、袋ごと渡さず、親が決めた量を皿に出して渡すなどの工夫もするとよいですね。
②砂糖以外の美味しい甘みを見つけてみよう
甘いおやつ=チョコレートやアイスだけではありません。砂糖に頼らず、果物やヨーグルトなど、自然の甘さを味わえるおやつを取り入れるとよいでしょう。
また、ホットケーキなどもおすすめ。適度な甘みもあり、腹持ちが良いので、子どもも喜んでくれるでしょう。市販のホットケーキミックスは甘すぎると感じる場合は、手作りするか、甘さ控えめのホットケーキミックスを利用するのがおすすめです。
まとめ
砂糖の摂り過ぎは、時に子どもに良くない影響を与えることもあります。しかし、砂糖と糖質は切り離して考えてほしいのです。糖質は子どもが健やかに成長するために欠かせない栄養素なので、大人と同じように制限をすると、心身に影響が出る可能性があります。砂糖を含むおやつは控えめに、ご飯や麺類などの糖質は積極的に摂ることをおすすめします。
また、砂糖との上手な付き合い方は、子どもの成長をサポートする上で大切なポイントです。今回の記事を参考に、ご家庭ならではのルールを作ってみてください。砂糖以外の甘さを感じられるおやつを取り入れ、砂糖に頼らないことも大切です。もし、分からないことがあれば、かかりつけ医や、自治体の管理栄養士に相談するのもおすすめですよ。