木の家に適した手入れ方法! 木造の特徴と暖房器具を使うときの注意点
木の家に魅力は感じながらも手入れが大変、面倒と感じている方が多いようです。
しかし、実際はちょっとしたコツを掴めば無理のない習慣として手入れを続けられ、
木にして良かったと感じる発見がいっぱいあります。
Pick up 01木の家に住むなら知っておきたい木の性質
木の家っていいな、無垢の木の家に住みたいなと思う反面、日々のお手入れが大変そうと思っていませんか?
実際は湿気の多い日本の住まいに適した建築で、木の家の特徴を理解して住むと非常に快適です。
住みながら適度に手入れをすることで、味のある空間に育てる楽しみもあります。
木は伐採され木材になっても水分の出入りがあり空気中の余分な水分を吸収し、周りが乾燥してくると
それを吐き出す性質があります。
柱や壁、床などに多くの木材を使用することで、住宅に湿度調節機能を備え、結露を防ぎ快適な
生活空間を保ってくれるのです。
ただし、最近ではサッシや断熱材として高気密化、高断熱化した材料と合わせて使うことも多く、
それによって湿気が篭ってしまうことがあるので建築の際、資材の組み合わせは気をつけたい
ポイントになります。
Pick up 02普段の床のお手入れと暖房器具や掃除の注意点
木の床は水に弱いので乾拭き、掃除機での掃除が基本です。
濡れた雑巾で拭くときは固く絞って使いましょう。
キッチンやお風呂、洗面所は濡れやすいのでタイルや石など他の素材が適していますが、
木の床の場合はバスマットやキッチンマットを敷きっぱなしにせずに床を意識的に
乾燥させる事が大切です。
また、年に1、2回ワックスをかけ、コーティングすることでシミ等汚れが付きにくく綺麗な状態が保てます。
ホットカーペットや炬燵を使用する場合は熱が直接フローリングに接しないよう、床面に断熱性の高い
マットを敷けば木の反り返りを防ぐ事ができます。
エアコンを使用する場合は室内が乾燥しすぎないように加湿器の使用がオススメです。乾燥が進むと
木の間に隙間が生じたり、ヒビが入ってしまったりしますので乾燥する季節には意識しておきたいですね。
Pick up 03柱は「ぬか」で磨いてツヤツヤに!
磨けば光り、どんどん味の出る木の柱は乾拭きが基本です。
時々煎ったぬかを布袋に詰めて磨くと2、3年で徐々に艶が出てきます。すぐに目に見えて
分かるわけではありませんが、継続すると確実に綺麗になり、家に馴染んだ雰囲気になっていきます。
柱磨きは週末や休日の朝等、リズムを決めて行うのがポイントです。
磨く柱が多い場合は運動がてら、1、2本と決めて生活の中で無理の無い範囲で
お手入れのサイクルを作ると楽になります。
日々お手入れを続ける事で木の表情が変化して我が家に馴染んだ顔になります。
これが工業的な建築資材を使った住まいとの大きな違いで、劣化するのではなく、馴染んで行きます。
そして、住むほどに愛着が湧き心地よさを感じる為、お手入れが楽しみの一つとなるのも木の家の魅力です。
by maruse