建材にバスマット… 注目の自然素材「珪藻土」

> 「あした、あさって」記事一覧に戻る

最近、珪藻土(けいそうど)を使った商品をよく見かけるようになりました。
珪藻土には調湿、吸水力があり、バスマットやコースターなどに利用されています。
その効果はどのようなものなのでしょうか。

Pick up 01壁材として使われてきた珪藻土

珪藻土は、藻の一種である珪藻の死骸が湖沼に堆積し、殻が化石になったものです。
主成分は二酸化ケイ素で、古くからレンガや七輪の原料として用いられてきました。
現在は、土壌改良材や研磨剤、絶縁体として使われています。

また、最近では土壁の材料としても再注目されています。シックハウス症候群が問題となり、
自然素材への関心が高まっているからです。
珪藻土には多数の穴があり、部屋の湿度を調節してくれます。また、消臭や防火にも優れていて、
空気の層が断熱にもなります。

同じような自然素材の壁材に漆喰(しっくい)があります。石灰と砂、海藻のり等を混ぜて練ったものです。
珪藻土ほど調湿効果はありませんが、接着剤を使わなくても固まる性質があります。
逆に珪藻土は、固化材がないと壁に塗る事が出来ません。接着剤に化学物質を使用していると、
あまり効果がない場合もありますので注意が必要です。

Pick up 02驚きの吸収力、珪藻土バスマット

珪藻土には高い吸水力という特徴があるため、バスマット、コースター、ソープディッシュ等に
製品化されています。
特に、バスマットはよく水を吸い、あっという間に乾きます。布のようにびしょびしょになる事もなく、
最後に使った人が不快な思いをしなくて済みます。洗濯する必要もなく、きちんと陰干しをすれば
カビが生える事もありません。

何年か経てば汚れが目立ち、吸水力は落ちてきますが、そんな時はやすりで削れば復活します。
耐用年数は2年と表示されている商品もありますが、割れたりしなければそれ以上もちます。

値段は5000円以上と、繊維のバスマットに比べて高めになっています。しかし、快適で手放せない、
奮発して買ってよかったという声も多く聞かれます。
コースターは、グラスから落ちた水がテーブルにたまるのを防いでくれますし、ソープディッシュは
石けんが溶ける心配もありません。

Pick up 03珪藻土製品の注意点

珪藻土は自然素材なので、デメリットもあります。
壁はひび割れたり、ボロボロ崩れてくる事もあります。汚れを落とすには削らなければならない事もあり、
掃除がしにくいといわれています。バスマットは日に当てると反ってしまい、割れの原因にもなります。
布に比べて重く、落としたら破損してしまう可能性もあります。

また、虫がわいてしまうという話もあります。除去してもまた出てくるようなら、廃棄したり、
壁なら業者に相談しなければなりません。
コストも当然高くなりますから、このようなデメリットも考慮したうえで購入しましょう。

珪藻土の壁となるといきなり取り入れるのはなかなか難しいですが、
バスマットやコースターなら気軽に取り入れる事が出来ます。
じめじめした梅雨時のプレゼントにも最適ですよ。

 

by minato50