敬老の日や成人の日、合格祝いに気の利いた贈り物「朱肉」

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贈り物にピッタリ、誰でも使う、だけどあまりよく知られていない朱肉のこと。

Pick up 01朱肉とゴム印のスタンプ台の違いは何なの?

皆さんはどのような印鑑を使っていますか?

会社に入ると、必ず印鑑を使うシーンが出てきますので、社会に出たと同時に印鑑を作る場合が
多いようです。また、銀行の通帳を作るときにも必要になりますね。

ここでよく引き合いに出されるのが、朱肉を使わずポンと押せるシャチハタやゴム印と印鑑の違いです。
シャチハタやゴム印はとても便利なのですが、公式な証書や銀行関係の書類などには使えないことが
多いです。なぜダメなのでしょうか?

それは、シャチハタやスタンプ台のインクが朱肉ではないという理由です。朱肉というのは特別な染料で、
経年劣化をしないという特徴があります。確かに銀行の届け印が数十年後に劣化して読み取れなくなったら
困りますね。

長い年月が経っても劣化しないという朱肉。その染料の秘密を探ってみましょう。

Pick up 02朱肉の原料は鉱物と植物油です

朱肉の原料は硫化水銀という鉱物を松脂などと練って固めたものです。これをそのまま使う
練り朱肉と、この染料をスポンジ台に染みこませたスポンジ朱肉というものがあります。
どちらかというと練り朱肉の方が劣化せず、高級品とされています。

水銀自体がとても高価なものでしたので、昔は武士階級だけが使って良いということになっており、
庶民は黒い炭で印鑑を押していました。
ちなみに最近は水銀の有害性などが問題になり、鉄など他の鉱物からも作られるようになっています。

練り朱肉のすごいところは何年経っても乾燥せず、退色せずに延々と使用できること。よく印鑑ケースに
少量の練り朱肉が入っていることがありますが、この朱肉が何年経っても固まらず、触ってしまうと
まだ指に色が付く、というのを不思議に思ったことはありませんか?

油性の染料なので乾燥しない、それも朱肉のすごいところです。

Pick up 03贈り物や引き出物にも最適な購入朱肉

朱肉は自分ではなかなか買わない商品ですので、プレゼントに最適です。
成人のお祝い品にもピッタリですし、結婚して所帯を持った人へのプレゼントにしても
気が利いていると大変喜ばれます。

なぜかと言うと朱肉は劣化しないという理由から縁起物としての意味合いも強く、朱肉のように
長く続きますように、長持ちしますように、ということで、起業した方への贈り物や新居を構える
新婚さんにとてもいいのです。結婚式の引き出物としても最適です。

よく、褒章を受けた人のパーティーなどでも配られます。年配の方や権威のある人にも最適な
プレゼントです。

就職祝いや入学祝い、敬老の日や誕生日など、贈り物をするシーンはたくさんあります。
品物に悩んだら、ちょっと綺麗な容器に入った高級朱肉を用意してみてはいかがでしょうか。

 

by komi