フェアトレードは何がよいのでしょうか?
フェアトレード、直訳すると、等価交換。そのしくみを少し詳しく見ていきましょう。
Pick up 01欧米では長い歴史のあるフェアトレード
フェアトレードって何?と聞かれて簡潔に返答出来る人がどれだけいるでしょうか。
エコと同じようにとても関心はあるけれど、あまりしくみを良く知らない、女性にとってフェアトレードとは
そのくらいの位置づけにあるようです。
フェアトレードをするといったい誰が徳をするのか、その商品を買うとどんなメリットが生まれるのか、
どうしてオーガニックコットンやコーヒー豆などがよく使われているのか、考えてみればみるほど謎ですね。
最近できたしくみのように思えますが、実はフェアトレードはもう70年近い歴史があります。
商品の購入者である私たちから見て、フェアトレードは自然な形の社会貢献ができるような
仕組みになっています。
その仕組みを知って、フェアトレードをもっと身近に感じてみましょう。
Pick up 02フェアトレードの基本は発展国との貿易産業
フェアトレードは、発展途上国の生産者を支援するための制度として成り立っています。
そのため現在ではアフリカを対象とすることが多いようです。もちろん、地域の指定があるわけでは
ありません。
先進国が発展途上国から製品や作物を買い付ける際、相場よりもかなり安い価格で原料や製品を
買い上げることがあります。
原料を安く仕入れることは商売としては正しいのですが、物は良いのに安価で取引されるため、
儲かるのは中間取引業者と販売者で、生産者にその恩恵が行き渡らないというジレンマがあります。
それを適正な価格で取引して是正していこう動きが、フェアトレードです。
原産国の人々が利益で新しい技術を導入し、安定した供給ができるようになり、購入者は生産者の
顔がはっきりと見えるようになります。
Pick up 03フェアトレードの商品を買うことで何ができる?
認証取得という形でフェアトレードを行なうには、発注者も生産者も、専門の協会に認証を受ける
必要があります。日本国内でも大手スーパーや飲料会社など、色々な企業が認証を受けています。
南米やアフリカが原産の商品が多いので、コーヒー豆やカカオ豆はフェアトレードの代表的な商品です。
そのほかにもワインや、あまり知られていないところでバラなどの生花などがあります。ちなみに生花は
ケニアの大きな産業です。あとは、コットンや、アルパカなどの繊維もよく見る商品です。
フェアトレードは最低金額が保証されています。そのため製品自体の価格は多少上がってしまいますが、
認証を受けていることもあり、品質の良いものが多いのです。
国によっては単純な寄付を嫌う流れも少なからずあるのですが、フェアトレードは相互に支え合う
制度です。
生産した人たちを思いながらよい品物を堪能していると、きっと心が満たされ、豊かな気持ちになりますよ。
by komi