オーガニック洗剤、エコ洗剤で環境に良い生活にシフト

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普段使っている食器用洗剤と、オーガニック、エコ洗剤と呼ばれるものの違いを知って、
少しずつでも環境に優しい生活をしてみませんか?

Pick up 01まずは、量販店に売られているふつうの洗剤を分析!

家庭をお持ちなら、毎日毎日使うであろう台所用洗剤。
CMでは手肌に優しいとか、油汚れをこすらず落とすとか、「いったいどっちなの?」と言いたくなるような
宣伝文句が連日のように謳われていますが、結局のところは油を分解する、ということを目的に
使われているわけです。そしてこの油汚れを落とす「成分」こそが、クセモノなんですね。

油を落とす成分には、界面活性剤というものが使われます。この活性剤、食器洗いだけではなく洗濯用の
洗剤などにも使われますが、この成分、実は油からできているんです。
油で油を落とす。なんとも不思議な話ですが、汚れを分解するにはこの界面活性剤、一番効果が高いのです。

そしてその原料となる油の多くは石油です。発電したり印刷用のインクになったり化粧品になったり、
洗剤にまでなるとはなんと汎用性の高い原料でしょうか。しかしこの石油には、さまざまな問題が隠れて
います。中でも一番大きいのは、環境問題です。

Pick up 02界面活性剤がもたらした環境問題はまだ続いています

私たちも幼いころ、水質汚染の問題を学校の教科書などで見たと思います。この便利な界面活性剤は
昭和の初めに一気に普及し、家庭にもたくさん持ち込まれるようになりました。
その結果、洗濯や台所用洗剤としてたくさん使われ、その排水が河川に直接注ぎ込まれました。
ここで問題になるのは、油は水に溶けないということです。

界面活性剤は主に石油でできていますから、排水された水は当然石油混じりの水ということになります。
そう考えれば結果は明らか。水に溶けないまま石油の水が川から海へ、どんどん流れ込むことになります。

そういったことが問題視され、今では浄水装置もかなり進化したので環境に大きな負担のかかるような
ことはだいぶ減りました。それでも界面活性剤がなくなることはないのです。それどころか利用率は
右肩上がりに増えているのが実情です。

石油をたくさん利用して、それをどんどん浄化して、まるでイタチっこのようですね。

Pick up 03まずは家庭から、エコ洗剤にシフトしていこう

このイタチごっこのような状況になんとかピリオドを打ちたいということで、家庭を中心に浸透してきているのが
オーガニック、エコ洗剤です。

ここまでくれば、この洗剤にどんな特徴があるのかおのずと想像がつきますね。そう、界面活性剤が
使われていない、つまり石油レスの洗剤たちです。
石油の代わりに植物性の油が使われます。それでも油は使わなければ汚れというものはなかなか
落ちないものなのですね。

植物性の油にはオリーブオイル、ヤシの実油などたくさんの種類があります。アロマオイルの原料に
近い植物性油が使われることもありますが、希少性が高い油ほど価格に響いてしまうので、洗剤には
あまり使われることがありません。そういう意味で、工場や飲食店などではコストの高いオーガニック
洗剤を導入するのは難しいものがあるでしょう。

そこで主役になるのは私たちです。まずは家庭から洗剤をエコなものに変えてみましょう。もちろん
洗剤業界も界面活性剤を分解するような技術開発を続けていますが、まずは今できることから。

環境に良いことをちょっとずつ始めませんか?

 

by komi