夏休みもあと少し。どうする!?子どもの読書感想文

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夏休みと言えば「読書感想文」ですね。でも、何をどのように進めればいいかわからない、
という子どもたちも多いようです。親のちょっとしたサポートで、子どものやる気と能力を
引き出す方法をお教えします。

Pick up 01子どもにとっての読書感想文

おそらく、日本全国の小中学校で夏休みの宿題として出されている「読書感想文」。
多くの子どもは、本と白紙の原稿用紙を渡されただけでは、いったい何を書けば
いいのだろう?となかなか鉛筆が進まないもの。
親のサポートが必要とされる宿題の一つです。

子どもは、どこかへ遊びに行ったことや面白いアニメを見た感想を楽しそうに話します。
「感想文」とは、それと同じで、そのときに心に感じたことや思いを素直に書いていけば
いいのです。

しかしながら、思いを文章にしたりまとめたり、ということが子どもにとっては苦手な作業の
一つでもあり、行き詰ることもあると思います。この作業を、親のちょっとしたサポートで
すらすらと進めるようにしてあげましょう。

Pick up 02子どもの力を引き出す親の魔法の言葉

1:なぜこの本を選んだの?
本を選んだ理由を考え答えさせましょう。「面白そうだったから」「楽しそうだったから」
などの理由が出てくると思いますが、本を選ぶ時点で、どこでそう感じたのかを聞いて
みてください。

2:主人公はどんな人だった?
お話の中心人物がどんな人物なのか、その個性を書きだします。

3:どの場面がおもしろかった?
「すごいなあ」と感じたところなど本の中で最も気持ちが惹かれた場面をさがします。
「悲しくなった」など、楽しい気持ち以外の気持ちでもかまいません。強く心を動かされた
場所がどこかを探し出します。

4:自分だったらどうする?
「自分と似ている」「自分とは違う」と感じたことがあれば、その場面を書き出します。

5:本を読んだ後、どういうふうに考えた?
読み終えて、「人に優しくしようと思った」「勉強を今よりもっと一生懸命がんばろうと
思った」など今後の考え方を変えてくれる、あるいはその思いを強くしてくれるような
感想を確認しましょう。

以上5つを聞きだし、メモとしてまとめさせます。

本を読むときに、付箋などを用意して「特に印象の残ったところ」など、あらかじめ
本に貼っていくとあとの作業がやりやすくなります。

Pick up 03メモを見ながら構成開始!

魔法の言葉をもとにつくったメモを見ながら、必要に応じて内容をけずったり、逆に2つ、
3つに分けたりしながら構成を考えます。

この本を読もうと思ったきっかけ→あらすじと感じたこと→特に深く感じたこと→本を読んで
得たこと、これからの自分にどのようにいかすか、という構成で書きます。

 

小学生の読書感想文に多いのが「あらすじが多すぎる」という点です。あらすじを全く
書かないのではなく、あらすじはあくまで数行で終わるようにし、自分が感じたことを
主に書くようにします。感じたことをそのまま書けばいいので、大人が書くような堅い
文章にならないように注意しましょう。例えば、気持ちがわからなかった場面では
「私には○○の気持ちがわかりませんでした。」と素直な思いを書きましょう。

最後に、誤字や脱字、句読点やかぎかっこの使い方、原稿用紙の使い方が守られて
いるかチェックします。

 

親が「やりなさい」と言うのではなく、感想を引き出す問いかけをしてあげることで、
子どもの取りくみ方や意識が変わってきます。こういった取りくみにより、親子の絆が
深まり、子どもにも読書の楽しさが伝わっていくはずです。

早速、図書館へ足を運び、親子で読書を楽しみ、読書感想文を書いてみてはどうでしょうか。

 

by TAKAKON