10月は「世界食料デー月間」。
今こそ考えたい食料問題と私たちの食生活

> 「あした、あさって」記事一覧に戻る

“飽食の国”といわれる、わが日本。「世界食料デー」をきっかけに、私たちの食生活について考えてみませんか?

Pick up 01「世界食料デー」とは?

みなさんは「世界食料デー」という日をご存知でしょうか。
カレンダーで見たことがあるかも?という方もいるかもしれませんね。

世界食料デーとは、1981年に国連が制定した「世界の食料問題を考える日」です。
WFP(国際連合世界食糧計画)によれば、世界では9人に1人が飢餓に苦しみ、
年間1500万人以上の人が飢餓を原因として亡くなっています。

世界には十分な食料があるのに、なぜ飢餓はなくならないのでしょうか。
教育が普及せず十分な収入が得られないことや、輸入に頼らざるを得ない食料事情など、
飢餓に直面している国が抱えている問題はたくさんあります、

先進国はそれらの問題への支援を行うとともに、地球温暖化や穀物の国際価格高騰などの
問題についても、改善・解決していかなければいけません。
多くの食料を輸入に頼る一方、食料廃棄率が世界一である日本も、その例外ではないのです。

Pick up 02食料問題解決へのさまざまな取り組み

食料問題解決に向けて行われている取り組みの一例をご紹介します。

■TABLE FOR TWO
社員食堂や店舗で対象のヘルシーメニューを購入すると、飢餓で苦しむ子どもたちに給食を1食分
プレゼントできるというもの。これまで企業や官公庁、大学、病院など約660団体が参加しているそうです。
途上国の飢餓と先進国の生活習慣病の解消に同時に取り組むことができる、心も身体もうれしい
キャンペーンです。

「TABLE FOR TWO」:http://jp.tablefor2.org/campaign/itadakimasu/

■WFP レッドカップキャンペーン
レッドカップとは、国連WFPが途上国などで給食を入れる容器として使っている、赤いカップのこと。
「レッドカップキャンペーンマーク」がついた商品を購入すると、売上の一部が途上国の学校給食支援に
役立てられます。対象商品には、いつも食べているお菓子やインスタント食品、離乳食など、おなじみの
ものがたくさんありますよ!

「WFP レッドカップキャンペーン」:http://www.jawfp.org/redcup/

Pick up 03私たちが明日からできること

食料問題に限らず、社会問題解決への第一歩は「知ること」、そして「伝えること」。
世界食料デー月間のWEBサイトでは、食料問題を身近なものとしてわかりやすく伝えています。
「世界食料デー月間」:http://www.worldfoodday-japan.net/

また、私たちの毎日の食生活でも、できることがたくさんがあります。
もちろん支援団体への寄付もそのひとつ。
でも、「国産品を食べる」「必要以上に買わない・食べ残しをしない」「無農薬・低農薬の農作物を買う」…
実はこんなヘルシーでエコノミーなことも、食料問題解決にはとても重要なことなのです。

いかがでしたでしょうか。ぜひ、みなさんも「世界食料デー」をきっかけに、
食料問題に興味を持ってみてくださいね。

 

by miyako20100401