食中毒に要注意！ 夏場のバーベキューを楽しむ方法

年々人気が高まっているバーベキュー。特に夏場は仲間や家族とバーベキューを楽しむ人が
多いと思います。でも気温と湿度の高い真夏のバーベキューは、食中毒の危険度もアップ。
安全に楽しむ方法をまとめました。

春から夏にかけては海や川やキャンプ場など、自然の中でバーベキューを楽しむ予定の方も
多いのではないでしょうか？
仲間や家族と自然の中でワイワイ楽しい時間を過ごせるバーベキューは、年々人気が高まっています。
調理器具や食材を用意してくれるバーベキュー場も多く、初心者でも気軽に楽しめるレジャーと
なっています。

しかし、気温と湿度の高い季節のバーベキューは、衛生管理をきちんとしないと食中毒になる
危険もあります。最近、生肉に付着する細菌が原因の「カンピロバクター」という食中毒になる人が
増えているようです。

また、海に生息する魚介類に付着する「腸炎ビブリオ菌」が原因の食中毒も夏場に多く発生しています。

仲間や家族との楽しい思い出になるはずが、つらい思い出にならないようにするための
注意事項をまとめました。

まず「カンピロバクター」ですが、これは鶏や牛などの家畜の腸に生息している細菌で、市販されている
生の肉やレバーなどの内臓にも付着しています。生肉を食べるのはもちろんNGですが、生肉を調理した
手やまな板から他の食品に細菌が移り、生でそれを食べることで症状を引き起こします。
少量でも感染してしまい、細菌が体内に入ると2～7日程度で、発熱や腹痛、下痢、嘔吐などの症状が
現れます。

「腸炎ビブリオ菌」は、海水や海中の泥に潜んでいて、海水が20℃以上になると増殖します。
細菌の付着した魚介類を刺身など生で食べたり、皮膚に傷がある状態で海水浴をすると
その傷口から感染したりします。
こちらは感染後10～20時間程度で発症し、激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱の症状が現れます。

ただし、どちらも熱に弱くしっかり加熱すれば細菌は死滅します。「腸炎ビブリオ菌」は
真水では生息できないので、水道水などできれいに洗浄すれば生でも大丈夫ですが、
気温が一定でない屋外のバーべキューでは避けた方が無難です。

バーベキューで食中毒を防ぐためには、細菌を増殖させないことです。食材や調理器具付の
バーベキューの場合は、なるべく早く調理してしまいましょう。
食材は新鮮なものを用意してクーラーボックスに入れておきます。肉や魚介類と野菜は別々の
ボックスに分けておいた方がいいでしょう。

調理器具も肉や魚介類用と野菜用の2種類用意します。これは生肉や生の魚介を触った調理器具から
細菌が他の食材に感染するのを防ぐためです。
2種類ずつ用意するのが面倒な場合は、野菜をあらかじめ切って持っていけば、調理器具の数も
減らせますし、ゴミも出ないので片付けも楽になりますよ。

それから肉や魚介はよく火を通すこと。肉は中心部分の温度が75℃以上で1分間加熱すれば
菌は死滅すると言われています。刺したときに出る肉汁が透明で中の赤身がなくなれば大丈夫です。

もちろん食べるときは手は清潔に。水場が近くにない場合は必ず消毒液を持参しましょう。
そして生肉や生の魚介を触った箸では絶対に食事をしないように気を付けてください。

にんにく、しょうが、唐辛子、シソの葉、パセリ、梅干し、酢、緑茶などは殺菌効果の高い食材と
言われています。付けタレの薬味として使ったり、梅干しや緑茶は焼酎にいれてもいいでしょう。

その他にも、にんにくなら丸ごと焼けば1品料理になりますし、細かく刻んだシソをご飯に混ぜて作った
焼きおにぎりもおいしいですよ。白身魚やささみを梅干しでホイル焼きするのもおすすめです。
シソの葉やパセリを散らせば彩りと殺菌作用がアップします。ぜひ殺菌効果の高い食材も活用してください。

みんなでワイワイやっているとつい衛生面への注意を怠りがちになります。特に抵抗力の弱い
小さいお子さんや年配の人と一緒にする場合は気を付けましょう。

それから楽しい時間を過ごしたら、片付けもきちんとして帰ってくださいね。悲しいことに一部の
マナーの悪い人たちのために、人気のバーベキュースポットが禁止になってしまったケースもあります。
せっかく満喫した自然を汚さない配慮も大切です。

by ポレポレ