知らなかった！乳酸菌が風邪退治にも効果的

あなたのまわりにすぐ風邪をひく、と言う人はいませんか。
風邪をひきやすい状態、というのはどういった状態なのでしょうか。
風邪退治につながる乳酸菌についてもご紹介します。

何らかのウイルスが体の中に入ると、風邪の症状がおこります。ウイルスを体に入れない
ようにするためにマスクをしたり、帰宅後にうがい・手洗いをしても風邪になってしまう人は
います。
すべてのウイルスの侵入を防ぎきれなかったということでもありますが、人によって違うのは
どうしてでしょうか。

体の中に入ってきたウイルスと闘う力を免疫力と言います。

一般的に、免疫力が弱い人が風邪をはじめとした病気になりやすいのです。休息が
少ないときや喫煙やストレスが多い生活は、免疫力を低下させると言われます。
また逆に免疫力が過剰に反応してしまうのが、花粉症などのアレルギーです。
働かなくてもだめ、働きすぎてもだめ。免疫力が正しく働いていればこそ、体は
健康な状態でいられるのです。

免疫力が正しくきちんと働くようにするには、まず食事をバランスよくしっかりとることです。
それぞれの栄養には役割があり、特に、たんぱく質とミネラルは免疫細胞を作ると言われて
います。ダイエットなどでかたよった食事をしていると、必要な栄養が不足したり、エネルギーが
足りずに体温が下がり免疫力が低下する、と言われています。

ウイルスが体の中に入ると、皮膚や粘膜などのバリアではね返されます。皮膚や粘膜を
保護してくれるものがビタミンです。バリアが強いほど、ウイルスの侵入を防ぐことができる
ため、病気になりにくいのです。最近では、血中のビタミンDの濃度が低下すると、風邪に
なりやすいという報告も出されています。また、ミネラルの一つである亜鉛も免疫細胞の
情報伝達物質と見られており、亜鉛が不足すると免疫不全になるとも言われています。

免疫細胞は、腸内に集まります。ですから、腸内環境を整えることは、免疫力UPに
つながります。腸内環境を整えるために有効な物質の一つに乳酸菌があります。
乳酸菌は「乳」という字から、ヨーグルトなどの乳製品にだけ含まれるもの、と思われがち
ですが、実はみそ、ぬか漬け、塩麹、梅干しなど植物性の食品にも多く含まれています。

食べ物でとった乳酸菌は、体内に入ると胃酸などの影響で死滅してしまうことがあります。
最近は「生きた状態で腸まで届く」などの言葉で売り出されている乳酸菌もありますね。
生きた状態の乳酸菌は、腸内にいる善玉菌を増やす手伝いをしたり、悪玉菌を退治したり
してくれます。

乳酸菌のお手伝いを受けた善玉菌は、力を強めます。病原菌をやっつけたり、コレステ
ロールの上昇を抑えるなど、体の健康のために働きます。最近は「乳酸菌生産物質」と
よばれる、腸の中で乳酸菌自身を増やす物質の開発も進んでいるようです。

途中で死滅した乳酸菌もそれで終わりではないのです。これらは、いらなくなった悪玉菌を
体の外へ出すために働きます。腸内をきれいにしてくれるのです。

こうやって見ると、乳酸菌の力のすごさがわかると思います。しかし、どんな食品も
そればかりを食べれば効果がある、というわけではありませんし、その人の体質や
状態に応じて食べ方も異なってきます。また、薬を飲んでいる方は専門家の指示に
したがってください。

免疫力を発揮させるためには、十分に休息をとり、ストレスをためない生活を
することが大切です。毎日声を出して笑うなど、食事以外でも病気を寄せ付けない
生活を心がけましょう。

by TAKAKON