素材に旨みを加え、味を引き立たせる こだわりの自然塩を使ってみませんか
いつも料理にはどんな塩を使っていますか?キッチンソルトもいいですが、自然塩はミネラルも豊富で、
料理の旨みもアップします。詳しくみていきましょう。
Pick up 01自然塩と精製塩の違いは?
料理に使う塩は、大きく分けて2種類あります。
1つは、海水を天日で乾かした自然塩です。何も手を加えていないので、マグネシウム等のミネラルが
含まれています。その元素構成は、人間の体液に似ているといわれています。塩化ナトリウムは98%
以上で、残りの2%がミネラルという事になります。天日塩のほとんどは輸入されたものです。
海水を煮詰めたり、岩塩を溶かしたりして作られたものや、にがりを添加したものもこちらに分類
されます。特に規定はないので、ミネラル分を含むものは「自然塩」「天然塩」と表示しても良いのです。
もう1つは、私たちが日常よく使っている精製塩です。食塩、テーブルソルト等と呼ばれています。この
原料は天日塩ですが、化学的な方法で結晶化されています。塩化ナトリウム99%以上と表示されて
いるのは、精製の段階で、ミネラル分が失われてしまっているからです。粒子は細かく、大量生産
出来るので、価格は安くなっています。
Pick up 02自然塩のいいところ・悪いところ
自然塩のいいところは、ミネラル分が多く、まろやかで旨みがあるという事です。だしやスパイスと同じ
ような効果で、精製塩より塩分を減らす事が出来ます。粒が大きいので、少量で満足感が得られる
という事もあります。
しかし、粒子が大きいと溶けにくく、食材につきにくいという難点もあります。
下味をつけるのには向きません。
何より、価格が高いという事がデメリットとして挙げられます。海外から輸入されたものが多く、
製造には手間もかかるからです。また、採取先の海が汚染されていないかも心配です。
自然塩にはこのようなメリット・デメリットがあるので、使い分けをする事が必要です。
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ポルトガル原産のフロー・デ・サル(塩の華)です。
天然塩とハーブが混ぜられており、様々な料理に使えます。パッケージもレトロでおしゃれ。
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クロアチア原産で、塩のキャビアとも呼ばれています。
気象条件の整った日だけにとれる貴重な塩です。伝統的な手作業で採取されています。
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ボリビアのウユニ塩湖でとれる塩を砕いて袋詰めにしたものです。
海水が長期間かけて凝縮されたもので、ミネラルが豊富です。素材を選ばず料理の味を引き立てます。
Pick up 03さっとひと振り、料理がぐっとおいしくなる
自然塩は高価なので、そう毎回使えるわけではありません。下味や溶かす料理には精製塩でもいいでしょう。
自然塩はステーキ等に振りかければ、肉の旨みと塩の粒が感じられて、おいしく頂けます。ヨーロッパの
塩なら、パスタやサラダにかけても合います。
粒状の塩を手につけるか、混ぜるかして、おにぎりを作るのもお勧めです。塩が少なくて済みますし、具を
入れなくてもおいしい塩おにぎりが出来上がります。
日本のものから海外のものまで、自然塩は様々な種類が販売されています。旅行先で見つけたら、
お土産に買ってもいいですね。
手に入れたら、おもてなし料理で味を決めたいとき等、ここぞというときにぜひ使ってみてください。
by minato50