気温の変わりやすい季節薄着と厚着、結局どっちが体にいいの?
季節の変わり目、街には冬物を着ている人もいれば、パステルカラーの薄いコートを着ている人も。
薄着と厚着、体のためにはどちらが正解なのでしょうか?
Pick up 01そもそも衣替えっていつ?
季節の変わり目は、服選びに困ります。学生時代は冬服と夏服がありましたので、学期の変わり目は
強制的に衣替えをさせられていたと思います。
しかし社会人になると、気温によって衣替えのタイミングがわからなくなり、毎日頭を悩ませてしまうことも
ありますよね。そもそも衣替えはいつ、どのようにするものなのでしょうか。
衣替えという風習は四季のある日本ならではの習慣で、平安時代から行なわれていたようです。
この頃は貴族の雅やかな行事の一つとして行われていました。
私たちが今行っている衣替えの原型は明治時代、公務員や軍人のために規律課されたものです。
それによると夏服は6月から、冬服は11月からとなっています。
学校の衣替えもこの流れを継承しています。
冬服と夏服2種類限定で考えれば、妥当な時期ではないでしょうか。
Pick up 02健康のためには薄着が良い?
夏服は6月、冬服は11月が衣替えの基準にはなっていますが、今と昔ではだいぶ気候が違います。
温暖化により5月にはだいぶ暑く、12月でもダウンコートは不要なくらいです。
では、薄着と厚着では、それぞれ体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
実は厚着をすると、人の体温自体は低くなります。逆に薄着になると、体温が高くなります。これは
体が外気に抵抗しようとするためです。
そこで体を中から温めようと思ったら、あまり着こみすぎるのは逆効果です。動きが鈍くなるほど着こむと
血行も悪くなりますので、健康のためには基本、暑すぎるよりもやや涼しいくらいの薄着が正解です。
温かくすれば抵抗力が高くなると言いますが、それもつまりはこの体内温度のことです。たくさん着こむ
よりも体が温まる食事をして、血流を良くすることこそ大事です。
Pick up 03ダイエットと厚着、薄着の関係
ところでダイエットには厚着と薄着、どちらが良いのでしょうか。
ダイエットのためには厚着をして脂肪を燃やすと良いと思われがちですが、それはちょっと間違いです。
最近流行りのホットヨガや岩盤浴などの影響もあるのでしょうが、これらは体温を上げる事よりも、
「汗をかく」という事を目的にしています。汗をかくという行為でカロリーを燃やしているのであり、
汗が出ない厚着はダイエットに何の意味もありません。
逆に寒い場所では体が体温を上げようとすることによってカロリーが消費されます。雪山などで
体力を消耗しやすいのはそのせいです。
ただし、慢性的に寒さが続くと体の防御本能は防寒のために脂肪を蓄積しようとします。
代謝をアップさせるためにはそれもよくないので、ダイエットにもほどほどの薄着が正解です。
健康のためにもダイエットのためにも、基本的には代謝を良くして体内温度を上げることが大切です。
季節の変わり目には動きやすい、やや薄着を意識していきましょう。
by komi