栄養たっぷり、
色鮮やかな春のワカメで食卓をいっぱいにしませんか?

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ワカメといえば今は乾燥ワカメや塩蔵ワカメが年中使えるので、旬がいつなのかを知らない人も
いるのではないでしょうか。ワカメの旬は、春。3~5月が最盛期です。

Pick up 01海の雑草?海の恵み?その名もワカメ

日本ではとってもポピュラーな海藻、ワカメですが、海外、ことに欧米ではあまり食べ物として
認識されていないようで、「どうしてあんな海の雑草を食べるの?」という人がたくさんいます。

だいたい海外ではワカメやほか海藻類を食べる習慣がほとんどなく、見た目に抵抗もあるようです。
四方を海に囲まれている日本と違って、海を身近に感じることのない国の人にとっては、海の恵みは
魚で十分、ということになるのでしょう。

しかし最近ではナチュラルフードとしてマーケットに並ぶこともあり、ヘルシーな高級食材として、
一部で人気が出てきているようです。
ワカメは北海道の北部を除く日本全国どこでも採ることができ、水深の浅い場所に生えているので
とても採取しやすい、まさに海の恵みとも言える海藻です。

Pick up 02生のワカメってなんのこと?

ワカメと言えば、思い浮かぶのは乾燥タイプか、塩漬けになっている塩蔵タイプの
どちらかではないでしょうか。

ワカメはそうした加工をすれば長く保存が効く食べ物なので、冷蔵庫のない時代から
とても重宝されてきました。しかし年中食べられるワカメにも、旬の季節はあるのです。
それが春の、生ワカメの季節です。

意外なことにワカメは1年で枯れてしまう植物で、秋ごろ胞子から発芽すると、春から初夏に
葉の最盛期を迎えます。
暑さに弱いので、北の海で良く育ちます。東北地方、特に三陸のワカメは美味しいことで有名ですね。
東日本大震災の際にはちょうどワカメの最盛期で、収穫期前のワカメがたくさん海に
流出してしまいましたが、ワカメは1年性の植物なので翌年また収穫することができました。

乾燥でも塩蔵でもない取り立てのワカメを食べられるのは、春だけなのです。

Pick up 03おいしいワカメのいただき方

生ワカメはスーパーやネットなどで購入することができますが、生ワカメと表記されている商品であれば
一時的に塩をまぶされているものでも美味しいものです。

新鮮な生ワカメが手に入ったら、ぜひワカメサラダでそのまま頂いてみてください。水で戻すといった
工程が不要なワカメはびっくりするほど瑞々しく、色もきれいな緑色です。

また、ワカメと言えば定番のお味噌汁ですが、やはり生は歯ごたえが違います。相性がいいのは玉ねぎや
じゃがいもなど。
ちょうど新玉ねぎや新ジャガが出ることですから、新ものづくしのお味噌汁というのはいかがでしょうか。
ワカメは低カロリーで、昔は栄養素がほとんどないと言われていたようですが、実際はお通じがよくなる
食物繊維、フコダインという抗酸化作用のある成分などがたくさん含まれていますので、美容、健康に
とても良い食品なのです。

春の生ワカメはいつも食べているものとひと味もふた味もちがいます。
女性にとって嬉しい成分がたっぷり入った低カロリーでお安いワカメ、ぜひ旬の時期には毎日食卓に
登場させて、食卓を鮮やかな緑色で飾りましょう。

 

by komi