木のぬくもりを子どもに。いつの時代も変わらない、積み木の魅力
子どもの頃によく遊んだ、おもちゃの大定番「積み木」。今回は、積み木遊びの効果についてご紹介します。
Pick up 01積み木の歴史
出産やお誕生日のお祝いでいただくことも多い積み木。積み木は、多くの子どもにとって初めて触れる
知育玩具であり、発達に応じてさまざまな遊び方ができるため、とても長い期間愛用できるおもちゃです。
積み木は、今からおよそ150年前、幼稚園の創始者として有名なドイツ人のフリードリッヒ・フレーベルに
よって考案された、「恩物」と呼ばれる一連の教材が元となっています。恩物は、日本の早期教育に
おいてとても根強い人気を誇っており、明治9年に幼稚園が開設されて以来、教育現場で長きに渡って
用いられてきました。
フレーベルは、小学校に入る前の子どもを「幼児」と定義付け、この時期特有の教育方法があると
提唱した人で、ドイツの幼稚園では、フレーベルが考案した積み木の原理を発展させた「フレーベル
積み木」が使われています。
Pick up 02積み木遊びがもたらす効果とは
乳幼児健診に積み木を導入している自治体も多いですが、子どもの発達において、積み木はいったい
どんな効果をもたらすのでしょうか。
1. 手先の器用さが養われる
積み木を積み上げるときには、角と角を合わせたり、重心を真ん中に揃えるなどの繊細な作業が
必要となるため、手先の器用さやバランス感覚を身につけることができます。
2. 想像力が養われる
2歳半頃になると、身のまわりのものを家やお店などに見立てた、「ごっこ遊び」をするようになります。
積み木は、どんなものにも見立てることができるため、より想像力が豊かになるといわれています。
3. 算数の基礎が身につく
算数は、数字と平面のみで表現された抽象性の高い教科であるため、苦手意識が生まれやすいもの
ですが、幼少期に積み木に触れることで、数や形をイメージする感覚が養われます。
4. きれいな片付けの習慣が身につく
積み木は箱に戻すとき、きちんと考えて入れないと、ちゃんと収まらないようになっています。積み木の
お片付けは、数学的な感覚が養われるとともに、「きれいに片付ける」という習慣を身につけることにも
役立ちます。
Pick up 03はじめての積み木選びのポイント
「そろそろ積み木を買ってあげたいけれど、どんなものを選んだらいいかわからない」というお父さん・
お母さんも多いと思います。そこで、はじめての積み木選びの際に、ぜひ参考にしてほしいポイントを
まとめました
1. 与える時期
1歳前後がはじめての積み木の買い時です。その頃の積み木遊びは舐める、振り回す、打ち付ける
といった遊び方なので、掴みやすい形状で大きめのサイズのものを選びましょう。
2. 小さい子どもには積みやすいものを
小さい子どもは、積み木を積むのが大好きなので、積みやすい直方体や立方体のものがたくさん
入っているものがおすすめです。
3. 最初から大きなセットを買わない
多くのパーツが入った積み木セットは魅力的ですが、成長とともに子どもの発達や遊び方に適した
積み木は変わっていきます。最初に大きな積み木セットを買うのではなく、子どもの成長に応じて、
少しずつ買い足していくのがいいでしょう。
いかがでしたでしょうか。木のぬくもり以外にも、さまざまな良さがある積み木。ぜひ、毎日の子どもの
遊びに取り入れてあげたいですね。
by miyako20100401
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