最近女性に人気の「マクロビ」ってなんのこと？

マクロビ食で体にも地球にもやさしい食生活、始めませんか？

最近コンビニのお菓子コーナーなどで目にするようになってきた、「マクロビ」という言葉のついた
お菓子やパン。一体これって何？と不思議に思っている人も多いのではないでしょうか。

このマクロビという言葉、例えば「マクロビビスケット」や「マクロビクッキー」などのように、穀物を使った
お菓子類についていることが多いようです。間違ってもアイスクリームやチョコレート、ソーセージなどには
ついていません。つまりマクロビとは植物性の食材である、ということなのでしょうか？

そう、マクロビ製品のひとつめの特徴は、動物性の食材が入っていない食物であるということ。
でも植物性の原料だけを使っていれば全てが当てはまるというわけではありません。マクロビ素材
というものがあるのです。

マクロビ素材とは、有機栽培で作られたその土地の作物で、旬の時期に収穫された野菜、根菜、
穀物などのことをいいます。日本で言うと、代表的なものはやはりお米ですね。実際に、マクロビ
製品には有機玄米が使われたものが多いようです。

少しマクロビというものが見えてきましたか？

そもそもマクロビとは、食材そのものというよりもベジタリアンなどのようにその人の食習慣を表す
言葉です。マクロビオテック、という言葉がもとになっています。直訳すると、「大いなる生命の学、
または技術」というような意味になります。これだけだとざっくりしすぎていてちょっとわかりにくいですね。

もう少し簡単に説明すると、その時期その場所で採れた旬の穀物や野菜を、捨てるところなく丸ごと
しっかりいただく、という食生活のことになります。逆に、動物性のタンパク質や脂質、化学調味料などは
できるだけ採らないようにします。

その結果、普通のクッキーで使われる動物性の牛乳やバターはマクロビクッキーになると省かれる
ことになります。手の込んだ白砂糖も入らず、代わりにドライフルーツやてんさいなど自然の甘味に
よって甘さを含ませます。
捨てることなく食材をまるごといただく、という理念にしたがって穀物は精製しすぎず、お米なら玄米を
使用する、ということになります。

マクロビ素材による食事法は、まず有機栽培の植物を使っているということで健康や美容にとても良い
とされています。

いつでも好きな食べ物が手に入る現代では、意識しないと旬のものを食べる、ということが難しいくらい
ですが、実は旬でない野菜は旬の時期に比べビタミンなどの栄養素が少なくなっています。旬のものを
食べるということは、ビタミンたっぷりの野菜をいただく、ということにもなるのです。

マクロビという食事法は自分が暮らすその土地の旬のものを食べるということから、輸入などの物流に
頼ることがありません。その結果、輸送で使われる車などの排気ガスなどの削減にもつながると考えられています。さらに、その土地のものをいただくということは住んでいる町の活性化にもつながるということ。

全てをマクロビの食事に切り替えるのは大変ですが、生活に少し意識して取り入れてみてはいかがでしょうか？

by komi