捨てたらもったいない「保冷材」の活用法
ケーキなどを買ったときにつけてもらえる「保冷材」を上手くリサイクルしてエコ生活に役立てましょう。
Pick up 01もらった保冷材、どうしてる?
ケーキを買ったときになどに持ち運び時間に応じてサービスしてもらえる「保冷材」ですが、
いつの間にか冷蔵庫や冷凍庫にたまっていませんか?
何かに使える、いつか使える、と思ってとってある家庭も多いのではないでしょうか。
本来の目的通り、保冷用として再利用するのはもちろんですが、発熱時や夏の寝苦しい夜に
アイスノン代わりに、また、ちょっとした怪我や火傷の応急処置にと再利用している方も
多いのではないでしょうか。
繰り返し使えるのはとてもエコですが、保冷や冷却以外にもエコ利用ができるのです。
今回はいつの間にか貯まってしまう保冷材の活用法についてご紹介します。
保冷材の正体は「吸水性ポリマー」です。吸水性ポリマーは紙おむつや生理用ナプキンにも
利用されている物質で本体の500~1000倍もの水分を取り込み、ゼリー状にして閉じ込めて
長時間保水し続けることができるものです。いったん保水した水分は少しずつ蒸発していきますので、
この性質を活かして市販の室内消臭剤や鉢植え植物の保水用アイテムがすでにあります。
わざわざ購入しなくても自宅に眠っている保冷材を賢く再利用してみましょう。
Pick up 02アレンジ自在!自作の芳香剤&消臭剤に
お好みのアロマオイルを使ってオリジナルの消臭剤や芳香剤を作ってみましょう。
作り方と材料をご紹介します。
◆材料◆
・容器(ガラスや陶器)・保冷材30~50g程度(お好みの分だけ)・好きなエッセンシャルオイル・
かき混ぜ用の棒・お好みでアクリルやビー玉などといった飾り小物
◆作り方◆
①容器に、飾り用のアクリルやビー玉といったパーツを入れる
②保冷材を容器に流し入れる
③エッセンシャルオイルをお好みで数滴振りかける
④パーツの配置やジェルを棒で調整したら完成
基本の作り方では無色ですが、少量の水性インクやアクリル絵の具を混ぜて作れば着色もできて、
インテリア性もアップします。夏には涼しげなインテリアの演出にもってこいのアイテムになりそうです。
また使用するエッセンシャルオイルも好みや用途に応じてリラックス系、スッキリ系の香りでも
良いですし、これからの時期に特におすすめなのは虫よけ用として、シトロネラ、ユーカリ、
ゼラニウムやレモングラス。エコで人体に無害な虫よけ剤の完成です。
Pick up 03鉢植え植物の保水力を高める
植物を育てている方におすすめな再利用方法は鉢植えの水やり用として使うこと。
方法としては土の上部に置く方法と、土に混ぜ込んでしまう方法があります。
水やりを頻繁にしてあげなくてはならない暑い時期に、水やりの手間が多少省けます。
植物が自宅にあると心配なのが旅行中の水やりです。悩みのタネもこの方法を使えば
数日の水やり問題も解決です。また、切り花を飾る時にも同様に花瓶に入れておけば
水替えや補充も少なくなり、もちもよくなります。
凍らせるとカチカチに固まるタイプの保冷材はポリアクリル酸ナトリウムという成分で、人体や植物には
無害の物質ですので安心して植物に使うことができるのです。鉢植え植物の保水用途で培養土に
混ぜ込むときには根腐れを起こさないように土壌の保水量には注意しましょう。水はけのよい土壌を
好む植物には向きません。
芳香剤用途にしろ、植物の保水用途にしろ、たっぷりの水分を含んだ吸水性ポリマーは1~2週間
程度で乾燥してしまいますので、適宜水分を追加するか、新しいものに取り換えるようにしましょう。
保冷材の使い道は工夫次第でいろいろあります。吸水性ポリマーの特徴を活かした再利用を
ぜひ試してみてください。
by こつぶっこ