大掃除の季節、布団のダニも一気に掃除してしまいましょう
目に見えないダニを駆除するにはコツがあります。ダニの特性を利用して一気に駆除!
Pick up 01ダニは気温が低くなると活動を停止します
私たちが寝ている布団には、どんなに気をつけてもダニが数千匹はいると言われています。人の汗や
皮脂が落ちたものを餌にしているので、ダニにとって布団とは、それはもう快適な住み心地なのでしょう。
学校保健法という小中学校を対象にした法律では、保健室の布団1平方メートルあたりにダニが1,000匹
以下の環境を保つこと、となっています。学校側は職務としてこれを守らなければなりませんが、
家庭となるとこのような法律がないので、放置しているとそれ以上、もしくはその数倍のダニが布団に
生息している可能性があります。
ダニは高温多湿な梅雨の時期に活動的になりますが、気温が低くなると活動する力が弱まります。
ということで秋冬は、徹底駆除のチャンスなのです。
Pick up 02布団にしがみついたダニは簡単には取れない
基本的にはダニを布団から駆除するには、熱で殺してから掃除機などで吸い取ります。
ダニは殺してからでないと、掃除機で吸い取ることは不可能です。
ダニの足の力はとても強く、ひとたび布団の繊維にしがみつくと掃除機の力では吸い取ることができないのです。
学校環境の検査などでは、掃除機で吸い込むだけだとダニの量は3分の1も減らないという結果が出ています。
掃除機で吸い取ることができるのは、フンや死骸だけなのです。
掃除機で吸い込まれそうになったとき、ダニは必死で繊維にしがみつくということです。布団乾燥をしても、
熱くない場所へ逃げ込む力を持っています。戸外に干しても、陽の当らない裏面へどんどん逃げます。
つまり、活発な時期のダニを熱で殺すのは、なかなか難しいものなのです。
Pick up 03動かなくなったダニを掃除機で吸い取ります
高温多湿の環境ではとても活発なダニですが、逆に60%以下の低湿度、25度以下の低気温が続くと
冬眠のように活動を停止します。死んではいません。生きていますが、まったく動かなくなりますので
布団にしがみつく力は残っていません。
そこでダニが動きを止めている秋冬こそ、一網打尽にするチャンスなのです。この機会に掃除機で
まんべんなくダニを吸いこんでしまいましょう。
布団乾燥をするのもこの時期は特に効果的です。寒い季節のダニは逃げる力を失っているからです。
ダニの一生は2~3ヶ月です。毎日卵を産んでは命をつないでいますが、冬の間は卵を産むことも
ありません。ということは、ここできっちり駆除できれば、ひと冬清潔な布団でいられる可能性が
高くなるということです。
最近はダニによるアレルギーの人が増えています。アレルギーを防ぐためにも、台所やリビングと一緒に、
布団も大掃除してしまいましょう。
by komi