ベランダでお米ができる!バケツ稲の育て方

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地域によってはこの時期、田んぼに水が張られ、田植えが行われています。
都会ではなかなかお目にかかれませんが、バケツで稲を育てる事が出来ます。
子どもの食育にもなりますよ。

Pick up 01芽出しから種まきまで

本来、稲は4月くらいから育て始めますが、5、6月でも間に合います。
種もみが手に入らない場合は、農協等に問い合わせてみてください。

まず、芽だしを行います。浅い容器に種もみを入れ、水に浸します。
暖かい場所に置いて、毎日水を取り替えます。
白い芽が1mmくらい出たら種まきが出来ます。

バケツに土と水、肥料をよく混ぜた泥を入れます。
バケツは10L以上がいいでしょう。半年くらい屋外に置くので、
プラスチック製で丈夫なものを用意してください。

種もみを7mmくらいの深さに、間隔をあけて植えます。
土の表面が乾かないように水をまいて育てていきます。

Pick up 02苗の移し替えから中干しまで

種まきをしてから1週間ほどで葉は3、4枚になり、約15cmに成長します。
そうなったら根を切らないようにそっと苗を抜きます。元気の良い苗を5本くらいにまとめて、
バケツの真ん中に約3cmの深さで植えなおします。
水を1cmほど張り、根づいたら5cmの深さまで水を増やします。

移し替えた後、茎はどんどん増えていきます。20本程度になり、草丈が40cmを超えたら
一旦水を抜きます。これを中干しといいます。
根が水を求めて伸び、丈夫な稲が育ちますし、たまった水にわいたボウフラを退治する事も出来ます。
そして、土がひび割れるくらいまで乾燥させたら深さ5cmの水を入れます。

穂が出てくると、スズメ対策が必要になります。網を張るか、光るものをつりさげておくと良いでしょう。

Pick up 03稲刈りから精米まで

稲刈りの10日くらい前から水を抜き、乾かしておきます。穂が出てから40日くらい経ち、穂の90%が
黄金色になったころが稲刈りの目安です。刈った稲は、穂を下にして10日ほど風通しの良い場所で
干します。

脱穀は、伏せた茶碗に穂を入れて引っ張ると、もみがとれます。
すり鉢かボウルにもみを入れ、軟式野球のボールですり、もみがらを取ります。
これが玄米です。少量だとあまり時間はかかりません。

精米は瓶に入れて棒でつくと、ぬかがとれます。
以上がバケツ稲の育て方です。

1つのバケツからは茶碗1杯分くらいしかとれないので、家族で食べるには
バケツはいくつか用意した方がいいでしょう。
スズメや害虫対策、天候による温度管理等、手間はかかりますが、
自分で育てたお米の味は格別ですよ。

 

by minato50