いいことだらけ！腸内環境を整えることが大切なワケ

日頃のちょっとした不調の原因は、もしかしたら腸内環境の乱れからくるものなのかも！？
腸は心と体の健康を支えているとても大事な場所なのです。

夏から秋にかけての季節の変わり目、寝ても体の疲れが取れない・何となく気分が落ち込むといった、
ちょっとした不調を訴える方は多いかと思います。朝晩の気温が下がってきたり、空気の乾燥が
気になってきたりと、気候の面によるものもありますが、意外なところに原因になっている能性があります。

それは、腸内環境の乱れによるものです。

腸内環境というと、女性の美肌作りやダイエット等、美容面で注目を浴びることが多いですが、実は
それだけではありません。最近では、腸内環境を整えることで免疫力アップや自律神経のバランスを
保つような作用があることも分かってきています。つまり腸は、心と体の健康を支えている重要な場所なのです。

腸は脳からの指示がなくても、腸に入ってきた物質の良い・悪いを自ら判断して、吸収あるいは排除する
という機能があります。これが「第二の脳」と呼ばれる理由です。それだけではなく、セロトニンという
自律神経のバランスを保つ脳内の神経伝達物質の9割が、腸で作られているということが最近では
分かってきています。

セロトニンは、通称「幸せホルモン」と呼ばれており、精神の安定に大きく関わっているものです。
これが不足すると、意欲の低下や気分の落ち込みを引き起こしてしまいますので、普段から
不足しないよう意識することがとても重要になのです。

さらにセロトニンは、夜になるとメラトニンという睡眠ホルモンと呼ばれる物質へと変化するので、
気持ちの良い眠りにも欠かせないものなのです。

腸内環境を整えると、食べ物からの栄養の吸収が良くなるだけでなく、ウィルスや病原菌等の毒素を
排除しやすくなるので、風邪や感染症にもかかりにくくなります。

一見、腸内環境と風邪というのは無関係のようですが、実は大きく結びついているものなのです。

では、腸内環境を改善していくにはどうしたら良いのでしょうか。
まずは食生活を見直しから始めましょう。便秘解消におなじみの食品を摂ることはもちろんですが、
原因となるものにも目を向けたいところです。

肉類等の動物性たんぱく質の摂りすぎは悪玉菌の餌となるので、量を調節をしたり、野菜を積極的に
摂る等の工夫が必要です。おやつに関しても、油や砂糖がたくさん使われているものではなく、
ナッツやドライフルーツ等の自然のままのものがおすすめです。

体の冷えも腸内環境を悪化させる原因となるので、特にお腹まわりや足を冷やさないように
気をつけたいところです。冷たい食べ物や飲み物も極力控え、体を中から温めるものを意識した
チョイスをしましょう。
身近なメニューではカレーがおすすめです。カレーのスパイスが体を温め、セロトニンを
分泌させるのに有効だと言われています。

また、適度な運動も腸の働きを活発にするために良いとされています。
日光を浴びることによってもセロトニンの分泌が促されるので、日中帯に運動をするのがおすすめです。
体を動かすことは質の良い睡眠やストレス解消にもつながるので、積極的に取り入れたいものです。

このように腸内環境を整えることが美容面だけでなく、心身の健康に欠かせない要素だということが
お分かり頂けたと思います。体の不調を感じたら腸内環境を意識するとともに、生活習慣を
見直してみるのはいかがでしょうか。

by　つかけい