赤ちゃんにテレビはいらない?
テレビが乳児の発達に及ぼす影響とは

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赤ちゃんがテレビを見ることによる悪影響がいろいろな所で言われていますが、実際には
どのような影響があるのでしょうか。テレビとの上手な付き合い方も考えてみましょう。

Pick up 01テレビと上手に付き合おう

テレビと子育ての関係はとても深いものです。家事の手を離せないときや自分のことをしたいとき、
短時間でもテレビをつけておくとじっと見入ってくれます。ママにとってはとても強力なサポーターです。

新生児の頃は視力がほとんどないので画面は見えませんが、耳は聞こえていますので音に興味をもつ
場合もありますし、3ヵ月くらいになれば目もだんだんと見えるようになっていますので、動きのあるテレビの
画面をじっとみつめたり、画面の中の動いているものを目で追ったりするようになります。

ほんの数分間でも何か他のことに集中してくれるのはママはとても助かりますね。しかし、テレビの影響
というのも忘れてはなりません。現代の生活ではなくてはならないテレビのある生活ですが、上手に
付き合うことが大切です。

Pick up 02赤ちゃんの脳に与える影響とは

乳児の脳はとても未熟で、センシティブ。大人の私たちにとっては気にならないくらいのテレビの音や
画面の動きがとっても強い刺激となって脳に伝わります。強すぎる刺激が赤ちゃんにはデメリットになる
と言われています。どのようなデメリットがあるのでしょうか。

◆情緒の発達が未熟になる可能性
強すぎる刺激(テレビの音や画面の動き)に注意を取られて、パパやママの語りかけに反応がしにくく
なります。目も耳もテレビに引きつけられてしまうのです。ママが語りかけをしても視線を合わせない、
話しかけても無反応、つまり情緒の発達が妨げられているということになります。

◆言葉の発達が遅れる可能性
テレビは一方通行のコミュニケーションです。情報が一方的にテレビから発信されていますから双方向の
「会話」というのはありません。言葉の能力はたくさん聞いてたくさん話すことでしか発達しません。
そのためテレビを長時間見て育った赤ちゃんは言葉の発達が遅れる傾向があると言われています。

◆夜泣きの原因
テレビから受ける強い刺激は脳を興奮状態にし、睡眠を妨げます。大人でも夜寝る前のテレビやスマホは
安眠を妨げるといわれているように、ブルーライトの刺激が赤ちゃんには強すぎるのです。夜泣きは
パパやママが困る一方で、赤ちゃんの健やかな成長には欠かせないものですが、夜寝る前のテレビが
原因の夜泣きは避けたいものです。

Pick up 03テレビとの上手な付き合い方

赤ちゃんにテレビを見せることのデメリットは理解していても、テレビを全く見せない生活というのは
現実には難しいものです。そこで、テレビのメリットを最大限に有効活用するポイントを見てみましょう。

◆乳幼児向けの番組に限定する
乳幼児向けの番組やDVDは、優しい色合いでかつ、優しく語りかけをしてくれるように構成されている
ものがほとんど。乳幼児向けの番組を選んであげましょう。

◆パパママも一緒に見る
パパやママもできるだけ赤ちゃんと一緒にテレビの前に座りましましょう。そして、たくさん話しかけて
あげてくださいね。テレビの内容についてたくさんお話することによって赤ちゃんの世界はぐんと広がります。

◆視聴時間の上限を決めておく
最もよくないのはダラダラとテレビをつけて長時間放置しておくことです。見てもOKの番組を厳選することや、
視聴時間を「上限は30分まで」等と決め、番組が終わったらテレビは消す。このことをパパとも協力して
家庭内のルールにしておくといいですよ。

赤ちゃんはテレビが大好きです。見たがるからといって、また、ママが楽だからといって、好きなだけ
テレビをつけておくことは害になりかねません。赤ちゃんの健全な成長のために、テレビは上手に
子育てに活用していきたいものですね。

 

by こつぶっこ