美しい藍染、日本の青を堪能しよう

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心に染み入るような日本のブルー、藍染製品を一つ手元に置いてみませんか?

Pick up 01職人さんにも優しい染料、藍染め

私たちが身近に使用している印刷物や、多くの布地にプリントされる染料の多くは揮発性の高い
化学物質を使用しています。新聞のインクなども独特な匂いがありますね。

昔の人は、このような化学物質がなかったので文字を書くのは木を焼いた炭で、布地を染めるには
自然の草木を使っていました。
特に草木染めは今でもその発色の自然な美しさと風合いで、今でも全国にファンがたくさんいます。

その中でも代表的なものが藍染です。
美しい濃紺の発色は、「藍」の色成分を含むいろいろな植物から取ることができます。藍染は
100%天然素材で行われるので、毎日染色をする職人さんにとっても安全、安心な染料なのです。
もちろん環境にも優しく、私たちの生活にもぜひたくさん取り入れたい染です。

Pick up 02美しいインディゴブルーも天然の藍色が起源

藍染は江戸時代にたくさん使われた染色技術ですが、実はもっと昔から利用されていました。日本では、
古くは平安時代ごろにはすでに藍染が確認されています。
藍は色々な植物から取れますが、今の日本では蓼藍(たであい)という植物から取ることが多いようです。

草木染めで日本の青、といえばこの染料から採った藍色ですね。
日本だけでなくインドや中央アメリカなど世界中で人気があった天然の藍はインディゴと呼ばれ、今でも
インディゴブルーという美しい色の名前が残されています。今でもジーンズの色などで有名です。
もっともこのインディゴブルーも、今では大量生産の化学合成物質で発色されることが多くなりました。

いかに人類が藍色に執着したかがわかる話ですが、少し味気ない感じですね。

Pick up 03自然の「青」に魅せられて

藍染の特徴は、何といっても自然なグラデーションです。化学染料では出すことのできない、微妙な
色の濃淡が美しい風合いを生み出します。
さらに、藍染は水に溶かした液に布を漬け込む方法で染色するので繊維の一本一本がコーティングされ、
強い布になり、なめらかな質感をもつようになります。

丈夫で美しく、日本人を魅了して止まない藍染ですが、藍の成分にはさらに防虫効果もあるとされて
いますので夏の衣料にぴったりです。
着物などはなかなか高価なものですが、ストールや手ぬぐいなど、使いやすい藍染の小物もたくさん
あります。

藍染は、使い込むほどいい色になり、その持ち味を発揮しますので、一つ手にしてみれば、長く使えて
飽きのこない、愛着の湧く一品になるでしょう。贈り物にしても喜ばれますよ。

 

by komi

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