公園で花見もいいけれど・・・ 「多摩森林科学園」で多種の桜を楽しもう
桜の開花や満開が待ち遠しい季節になりましたね。並木や公園の桜もいいですが、山に咲く桜も
味わいがあります。この記事では、東京都にある多摩森林科学園についてご紹介します。
Pick up 01「サクラ保存林」がある多摩森林科学園
多摩森林科学園は、東京都の西側、八王子市にあります。JR中央線高尾駅から徒歩10分です。
行きは上り坂なので、バスを利用する事もできます(帰りの高尾駅行きのバスはありません)。
この科学園の主な目的は、桜の品種の保存です。約1400本もの桜があり、たくさんの種類が
2、3本ずつ植えられています。単一の品種ではないので、例えば吉野山のように、山全体が
ピンクに染まるというような圧巻の美しさはありません。しかし、咲く時期もそれぞれ違い、
2月下旬のカンヒザクラから5月上旬のミヤマザクラまで、長い間、様々な桜が楽しめます。
花の違いを観察したり、説明書きのボードで由来を知ったりする事もでき、勉強になります。
Pick up 02森の科学館で桜や自然について学ぶ
併設された森の科学館では、桜についての様々な展示があります。桜についての解説パネル、
標本等があり、たくさんの種類がある事に驚かされます。
桜についての知識も得られます。ソメイヨシノは、その木からとれた種を植えても、同じ品種には
なりません。接ぎ木をして増やすしか方法はないそうです。いわば、「クローン」なのです。
このように、いつも何となく眺めている桜ですが、改めて学んでみると、新しい発見があり、
違った視点で見られます。
桜だけでなく、森林や動物、昆虫についての展示もあります。野生動物のモニターがあり、運が良ければ
ムササビが見られるかもしれません。建物自体も木がふんだんに使われており、温かみがあります。
Pick up 03宴会はできません!散策を楽しみましょう
園内の散策路はなだらかで、子どもからお年寄りまで楽しむ事ができます。ですが、全体を歩くと
1時間以上はかかります。多摩森林科学園は研究機関なので、園内に食堂はなく、食品の販売も
していません。
ゆっくりするなら、お弁当を持参した方がいいでしょう。ベンチやあずまやで飲食ができます。
美味しいお弁当を食べながら見る花を格別ですが、酒類の持ち込みは禁止されており、レジャーシートを
広げて宴会というわけにはいきません。公園の花見とは違うという事を認識しておきましょう。
園の周辺には枝垂桜で有名な寺もいくつかあります。もし歩き足りなければ、足を延ばしてみても
いいでしょう。自分に合った方法で、桜めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
by minato50