お正月やお食い初め、特別な日にとっておきの箸を揃えよう。

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毎日使うものだから、縁起のいい日にぜひいいものを。日本の美しい伝統工芸、お箸。

Pick up 01日本の伝統工芸、お箸あれこれ

二本の細い棒で食事をする、これこそ日本の基本的な食事スタイルです。
アジア近隣では他にもお箸を使う文化がありますが、木で作られたお箸をこんなに多用するのは
日本ならではの特徴です。

これは、日本に比べ他の箸使用国では鉄鋼や象牙など、木以外の箸の原料となる素材が
豊富なことがあげられます。
もう一つは食事内容の違い。スープに入った麺類、ワンタン類などのように匙と併用して使う
食事も多いことから、箸にそれほど「つかみやすさ」を求めていないためと考えられています。
これは実際他国のお箸は円柱形が多く、日本の箸は4~8面の面取りになっているものが
多いことでもわかります。

日本人がお米の食事をする限り、お箸はなくならないのではないでしょうか。

Pick up 02日本各地の伝統箸

日本のお箸は木から作られ、そのまま木目を生かしたもの、漆を塗って仕上げるものの2種類が基本です。
土地ごとに色々な種類の箸があり、伝統工芸品として知られる代表的な製品は国内20県以上で作られています。

特に漆器王国である北陸の塗り箸は種類も豊富です。輪島漆器で知られる石川県の輪島塗箸、
金箔を使う越前漆器などが有名です。
京都近辺では美しい木目を生かした竹のお箸がありますし、神奈川県の箱根では寄木細工のお箸もあります。

その土地それぞれの特徴が良く出ていますから、伝統工芸品としてのお箸を集めて見比べてみるの
も面白いものです。

Pick up 03縁起の良い贈り物としても最適なお箸

さてこのように、日本独自の工芸品としても優れているお箸ですが、縁起物のような意味合いも強い製品です。

例えばお正月には祝い箸を使います。祝い箸はもともと年末まで神棚に挙げておき、お正月の7日間、
洗っては使いして一年間の食事が美味しくいただけますようにと祈りを込める行事なのですが、今は
簡素化されて、美しい箸袋の使い捨て割り箸になっているものがほとんどです。
ただ、このお正月の祝い箸を契機に、経年劣化したお箸を交換する家も多いようです。

その他出産、お食い初め、七五三の時には新しいお箸を送ったり、送られたりする習慣も多いものです。
神社で配るところもあります。

子どものためだけではなく、今は成人、結婚式のお祝いにお箸を贈り物にすることも多くなりました。
美しいお箸は食のシンボル、これから先も美味しいご飯が食べられますように、という願いがこもっているのです。

 

by komi

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  • 伝統工芸品に指定された美しい塗り箸です

    意外とリーズナブルなのでぜひご家族のふだん使いに。

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