【梅雨シーズン間近】
捨てるなんてもったいない 食品用乾燥材の再利用方法5選

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海苔などの乾物を買うと、必ず付いてくる「乾燥材」。再利用ができるので、
捨ててしまうのはとてももったいないのです。特徴と使い方をご紹介します。

Pick up 01食品用乾燥材は再利用できるものがある

乾物やお菓子など、色々な食品の袋に封入されている乾燥材。中身を使い終わったら袋と一緒に
ポイっと捨てていませんか?それ、とてももったいないです。乾燥材を再利用するアイデアをご紹介します。

食品についてくる乾燥材には3つの種類があります。いずれも食品が湿気て風味が
損なわれないようにするための湿気取りですが、その種類によって特徴があります。

■シリカゲル
高純度(99%以上)の二酸化ケイ素でできています。一度水分を吸収しても加熱すると
吸湿能力がよみがえるので、再利用に向いています。

■石灰乾燥材
強いアルカリ性物質の生石灰です。吸湿力が高くしかもコストが安いため、よく見かけるタイプです。
一度吸湿して消石灰になると再利用はできません。

■脱酸素剤
酸素を吸着することで食品を湿気にくくするものです。使い捨てカイロと同じ還元鉄の粉が成分です。
再利用には向きません。

Pick up 02吸湿剤としての再利用にはシリカゲルが最適

吸湿剤として再利用するのなら、シリカゲルが最適です。繰り返し何度も使えるのでとてもエコですし、
ポイ捨てするときのプチ罪悪感からも解放されますね。

改めてシリカゲルをよく見てみると、透明と青い粒が混ざっていることに気がつきます。この青い粒は
インジケーターの役割を果たしています。青はまだまだ吸湿能力がある状態、薄いピンク~白っぽい
色になっているときはもう吸湿能力が限界に達しているときです。
色が白っぽくなったシリカゲルはいったん袋から取り出して、弱火のフライパンでゆっくり炒るように
加熱すると吸湿能力が復活します。お茶パックやサシェ袋などに入れて再利用できます。

とっておいたシリカゲルは湿気取りとしてどんどん再利用しましょう。
砂糖や塩のポットに入れておいたり、小麦粉やインスタントコーヒー、お茶の葉、ペットを飼っている方は
ペットフード等々。缶やビンの中にポンと入れておけば、湿気から食品を守ってくれます。直接入れて
おくのもよいですが、直接触れるのが気になる場合は、保存している缶やビンのふたの裏に張り付けて
おくといいですよ。

手のひらサイズの使いやすいサイズのシリカゲルは靴の湿気取りとしてもちょうど良い大きさ。
革のパンプスは1日履いただけでもかなりの湿気がこもります。帰宅したらすぐにシリカゲルを靴に
入れておくだけで湿気をとってくれます。

なお、シリカゲルには臭いの吸着効果もあるとか。靴の湿気取りにとても向いているのです。他にも、
タンスやクローゼットなど、家の中の湿気の気になる場所に置いておくと市販の湿気取りの代用になります。

Pick up 03石灰乾燥材はガーデニングで再利用しよう

石灰乾燥材は、湿気をたくさん吸うと「消石灰」となり、固まります。消石灰はガーデニングをする人には
おなじみの土壌改良剤です。酸性に偏った土壌をアルカリ性に傾けたり、カルシウム補給をして良い土に
してくれるものです。ガーデニング用に、ホームセンターや園芸店で消石灰を購入することもできるのですが、
ベランダガーデニングや小さいお庭で使う分には食品乾燥材の再利用で必要な量が間に合うことも。
乾燥材としての役目を終えた石灰乾燥材は土に混ぜて再利用がおすすめです。

食品以外にも、湿気を嫌う写真やひな人形や五月人形、カメラのレンズなど、湿気やカビを避けたい
モノはたくさんあります。食品用乾燥材は捨てずに賢く再利用しましょう。

 

by こつぶっこ