東京近郊の癒しスポット 　紅葉も見ごろの武蔵陵墓地

みなさん、今年は紅葉を見に行きましたか？遠くには行けないし、山に登るのはちょっと・・・という方に、
とっておきのスポットをご紹介します。

東京都八王子市といえば高尾山が有名ですが、ミシュランの観光ガイドで最高の三つ星を獲得していることもあり、
最近は観光客が増え、とても混んでいます。一方、JR高尾駅から徒歩15分くらいのところにある武蔵陵墓地は、
訪れる人も多くなく、とても静かで、隠れた紅葉スポットでもあります。

入口に向かう道路は広く、ケヤキ並木が続いています。入口の横には池があり、木々が色づいていました（11月16日現在）。

参道は、杉の木が壁のように並んでいて、ひんやりとしています。
道はカーブしており、入口から陵は見えません。
砂利を踏みしめて歩くと、とても神聖な気持ちになります。

ここがパワースポットといわれているのも納得です。

ここには4つのお墓があります。
大正天皇（多摩御陵）、貞明皇后（多摩東御陵）、昭和天皇（武蔵野陵）、香淳皇后（武蔵野東陵）です。
天皇の墓の多くは関西、特に京都に集中しています。関東にある天皇陵はここだけです。

武蔵野陵ができてから、武蔵陵墓地といわれるようになりましたが、今でも昔の名残で、全体を
「多摩御陵」と呼ぶことがあります。ちなみに、正式には「りょう」ではなく、「みささぎ」と読みます。

高い位置にあるので、お墓の丸い部分しか見えませんが、上円下方墳だそうです。
まるで樹木に守られているようですね。杉の木が多いですが、紅葉している木もあります。
紅葉がきれいといっても、はしゃいだり、写真を撮りまくったりせず、静かにお参りしましょう。

武蔵陵墓地から坂を下りてきたところには、陵南公園があります。
遊歩道があったり、遊具があったりするので、子供からお年寄りまでたくさんの人々が集まっています。
ここでもカエデが色づいていました。

公園のそばを流れる浅川には、サイクリングロードが整備されています。自転車専用ではないので、
歩行者には注意が必要ですが、川沿いを走るのも気持ちがよさそうです。
また、近くの国道20号沿いは、イチョウ並木が続いています。11月下旬には、いちょう祭りも開かれました。

東京郊外でもどんどん緑が少なくなる中、この墓地はとても貴重です。
都会の喧騒や日々のストレスを忘れたい方は、是非行ってみてください。

by minato50