#1 クスコ手織物との出会い
南米のペルーは、地理的にとてもユニークな場所です。
太平洋に面し、首都のリマのあるコースタル、標高4000メートル以上の山々が連なり、マチュピチュなどの遺跡が多く点在し、今でも多くの先住民たちが羊やアルパカなどといっしょに暮らしているアンデス、その山々を超えたところには、熱帯雨林のジャングルが広がるアマゾン。
豊かな自然の中に根付いた文化が今でも多く残るアンデスやアマゾンにはユニークな天然素材を用いた伝統的な工芸が多く受け継がれています。
そのような土地故、世界中から多くの観光客が訪れるようになった昨今、それらの伝統工芸は、その形も急激に変えつつあります。
これまでは草木染めをしていた糸が、化学染料を使うようになったり、市販の化学繊維を用いて織物をするようになったり・・・
観光客用のお土産用として安価に、そして大量の需要があるので、やむを得ないのかと思ったりもしますが、でも、本来の技法を残すこともとても大切だと思います。
Peru Landのコーディネータ、マリアに依頼し、草木染のウールの糸を、伝統的な腰織により織っている 先住民のグループを探してもらいました。
そのグループは、ペルーでも多くの観光客が集まるクスコから離れていたため、観光客用のマーケットへのアクセスが悪く、 運よく、昔ながらの伝統的な技法で織物を織っていました。
暮らしぶりはとてもシンプル、質素です。標高が高く、 気候条件も厳しいので、生きていくのが大変なところです。
そんな小さなコミュニティでは、女性が昔ながらの技法を用いて織物をしています。織物が、衣類になったり、敷物になったり、暮らしていくために必要な織物です。
でも、彼らも現代に生きているので、現金収入も必要です。
そこで、フェアトレードにより、女性たちが日々追っている織物を少し分けてもらうことにしました。
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ショップスタッフより
ペルーの先住民の女性が飼っている羊の毛を刈り、紡ぎ、染め、手織り・・・この気の遠くなるような工程をすべて自ら行っている羊毛ウールは、ニュアンスのある色の組み合わと織物用がとってもスタイリッシュです。大阪で織られたパラフィン加工の10号帆布はこの織物を最大限生かしてくれています。バッグは使い勝手がよく長くご愛用いただけるように様々工夫をしました。きっと気に入っていただけると思います。ぜひ、かっこよく持ってください!
2019年05月27日 15:47
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