綿の栽培から染色・織りまで、すべてに目をかけ、手をかけたからこそできる最高の仕上がり

畑で綿を栽培し、収穫した綿から糸を紡ぎ、植物を煮出して草木染をし、機織り機でマフラーを織ります。

   春  畑に綿の種をまく
   夏  黄色い大きな花が咲く
   秋  ぽっかりはじけた綿の実を摘む
 
糸車で糸を紡ぎ、草木で染めて、機で織る
昔から続いてきた綿と人の手のいとなみのぬくもり
昔の人は、いえ人類は、(実はつい最近まで)こうして布をつくってきました

-すべては土の育む生命(植物)からー

商品スペック

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原産国・加工国 日本(熊本県水俣市)
原材料・素材・成分 和綿(水俣綿):無農薬自然栽培で自家栽培しています。 注)伯州綿の種を30年間水俣で栽培。 草木染:栗のいが、びわの葉、マリーゴールド
内容量・サイズ 栗のいが染(30㎝×180㎝)150g、びわの葉染(30㎝×150㎝)145g、マリーゴールド染(30㎝×150㎝)125g
取得認証 熊本県伝統的工芸品指定(草木染、木綿手織布、紙布)、水俣市環境マイスター(染織)

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アジアの気候にぴったりな、幻の和綿

アジア(インド)原産の和綿は、繊維の中に空洞があるため、吸湿性がとてもよく、湿度の高いアジアの気候に適しています。

しかし、繊維が短いため、機械紡績には不向きとされていました。そのため産業革命以降(日本では明治以降)和綿は姿を消していき、現在和綿の商品はほとんど流通していませんので、幻の和綿といっても過言ではありません。



オールシーズン使える、独特の風合い

吸湿性、放湿性に優れた和綿は、夏におすすめ。

また、繊維が短いという特性により、紡いだ時に起毛するので、冬も暖か。
オールシーズンお使いいただける、とても便利な一枚です。

独特の、柔らかく優しい風合いは、丁寧に紡ぎ、1本1本の糸に愛情をこめて手織りしたからこそ生まれます。

綿の栽培から最終製品まで、すべてに目をかけ、手をかけたからこそできる最高の仕上がり。
それは言葉では語り尽くせません。

手仕事だからこそ、和綿の良さを存分に発揮できるのです。
本当によいもの、本当にこだわっているものを選びたい方におすすめのストールです。

薬品、化学物質を使わず、自然のままの綿の繊維

30年前に伯州綿の種を手にして以来、希少な種を絶やさないように、
毎年、完全無農薬の自然栽培で、綿を作り続けてきました。

機械紡績、工場生産では、たくさんの薬品が不可欠ですが、
手紡ぎ、手織りの工程では薬品はほとんど使いません。  

染もすべて草木染で、媒染剤にはミョウバン、鉄、石灰だけを使い、
古来から伝わる伝統を大切にした方法で、安全なもののみを使用しています。

皮膚の弱い方やアトピーの方にも安心してお使いいただけます。


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商品ストーリー

水俣で30年綿を栽培。無農薬栽培は、虫とのたたかいの毎日。

和綿栽培が日本に定着したのは戦国時代から江戸時代にかけて。もちろんその頃は、農薬もなく自然栽培されてたと思われます。

和綿はやせた土地でも簡単に育つと言われ、私も最初の頃は無農薬でもそれほど苦労せず、栽培できていました。ところがここ10年ぐらいは、温暖化のせいでしょうか、花芽と実だけ食べる虫にやられるように なりました。

栽培において今、一番苦労しているのがこの虫の防除です。竹酢液もかけたりしますが、確実に効果があるのは、1匹1匹つぶすこと。
6月~8月にかけて、毎日50匹ぐらいつぼみを開いては虫をつぶします。毎日3~4時間もかけて行っていますが、これをしないと、ほぼ全滅してしまうのです。

100gのスト―ル1枚に、種のついた綿の実なら400gが必要です。毎年1000本ほどの綿を栽培していますが、虫による食害もあり綿の繊維にして一昨年は6kg、昨年は1kgしかとれませんでした。

虫(幼虫)の正体をつきとめようと、ビンの中で飼って親(蛾)の姿を確認したり、天敵を探したり、あるいは昔の文献の中にヒントがないか読んでみたり、試行錯誤しながらの毎日です。

収穫した綿を、手間と時間をかけて最高の糸に

綿繰り機で何日もかけて種を取り除いた綿の繊維は、さらにごみやつぶれた種を手で取り除きます。それを布団屋さんに綿打ちをしてもらうことで、均一にふわっと空気が入り柔らかく全体にほぐれます。手間をかけて小さなごみを除いた綿は、輸入綿と比べ大変綺麗だと、布団屋さんにも褒めていただいています。

さてこの綿を糸にするには、まず一升ますぐらいの大きさにちぎり、箸を芯にしてくるくるっとまるめます。芯にしていた箸を抜いてできた筒状の綿を使って、糸を紡いでゆきます。

糸紡ぎは縦糸、緯糸あわせて2週間くらいかかります。

一つとして同じものが無い、草木染めの一期一会の色合い

染糸には1~2週間ぐらいかかります。1回で終えることもありますが、単色でも濃い色を出すときには何回も染重ねたり、また微妙な色合いが欲しい時には色をかけ合わせたりします。
グラデーションを出したい時には、色の違いと色の濃淡を考慮して、数種類の染を繰り返し行います。化学染料のようにマニュアル化が難しい理由は、植物自体のもつ色素量が一定でないことにあります。

人間が一人ひとり違うのと同じで、たとえ同じ分量の樹皮を煮出しても色素量は異なり、その植物の生育条件や、採取する時期、採取してすぐに煮出すかあるいは乾燥させてから使うかでも違ってきます。染め方でも、染液を作ってすぐ染めるか、1日おいて染めるかなどでも染に違いが出てきます。例えば桜や梅、ビワの葉などは何日も置くと酸化されてだんだん赤味が増したりします。

また、草木染は繊維の構造上、絹やウールなどの動物性 の繊維は大変良く染まるのですが、それに比べると木綿は染まりにくいのです。そのために木綿と相性のいい植物を選ぶなど、試行錯誤が必要です。
ただ、私の経験では、和綿は普通の紡績の糸と比べ、とてもよく染まります。手紡ぎのせいかなとも思っていたのですが、どうもアジア綿の特徴の一つのようです。
吸水性の良さと関係しているのかもしれません。

まさに一期一会の色。
全く同じ色には出会えないと思うほど、色は連続していて無限だと感じます。
草木染はやればやるほど疑問も深まり、これで良しとはならないのが、本当に面白いところですです。

【びわの葉を使った染め方】
・びわの実がなる頃古いびわの葉を採り2~3㎝に切り、煮出します。
・ひたひたの水を入れて20~30分煮だしてざるでこし、それを2回繰り返して染液を作ります。
・糸を入れて染めたあと、みょうばんや石灰の液につけ、また染液にもどします。
・時間がたつと染液がだんだん赤くなります。

手仕事だからこそ最高の仕上がりに

機織りはまず縦糸をデザインし、それぞれの色の糸の本数などを決めます。
縦糸は織るときの張力に耐えれるように、糊付けをします。
糸を小枠にまきとり(座繰り)、整経、仮筬通し、巻き取り、綜絖通し、筬通しなどの工程をへて、機織り機に縦糸をかけます。(ここで少しほっとします)

あとは、杼という道具で緯糸を織り込んでいきます。
ここまでの長い長い時を経て、やっと形になる最後のいちばん楽しい作業です。

自然の力とそれを生かす人の手と知恵。

綿の種まきから始まり1枚のストールを織りあげるまで、莫大な時間と労力がかかりますが、昔の人がこうして衣服を作っていたと知ったときは、驚きと感動でした。

自然の力とそれを生かす人の手と知恵。
私もそういう手と知恵を持ちたい。
脈々と続いてきた人と植物のいとなみが、絶えることなく続いてほしいと思い、今年も和綿の種をまきます。

自然の恵みと人の手だけで生まれた一枚だからこそ、同じものが2つとない表情があり、
心地よい温もりを感じていただけるはずです。

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無農薬で栽培した幻の和綿を丁寧に紡いで織りました

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ショップスタッフより

水俣で30年来、綿を栽培しています。
和綿のはりのある柔らかさは、10年20年お使いいただくうちに、どんどん柔らかく優しくなります。親子二代でお使いいただくのもいいかもしれません。

2016年06月08日 22:03

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