体の老化を招くAGEsって何?

> 「あした、あさって」記事一覧に戻る

AGEs(エイジス)を知っていますか。パンケーキや揚げ物等、こんがり焼けた部分に多く含まれています。
とり過ぎると体の老化が進んでしまいますよ!

Pick up 01AGEsとは?

AGEsは英語の頭文字をとったもので、「終末糖化産物」と訳されます。

たんぱく質と糖が結び付いて出来る物質の総称です。これが体に蓄積すると、肌の張りがなくなり、
しわが増えるといった外見的な老化ばかりか、内臓や血管にまで影響を及ぼします。
AGEsが増えると、糖尿病やアルツハイマー型認知症が悪化するともいわれています。

体内でもAGEsは生成されますが、食物からも取り込まれます。肉やバター等の高カロリーなものには、
AGEsが多く含まれています。この物質は、摂取後複雑な過程を経て分解されるので、排出もされにくく、
体内に蓄積されやすくなっています。

Pick up 02電子レンジ加熱でも起こるメイラード反応

AGEsは、食材だけでなく、調理法によっても増えます。
揚げたり焼いたりしたときに、茶色く焦げ目がつく事をメイラード反応といいますが、
この褐色の部分にAGEsが多く含まれているのです。

焦げ目がついていなければよいのかというと、そうではありません。

煮る、蒸すといった水を使った調理法では、100度以上にならないので、AGEsはあまり増えません。
マイクロ波で水分を加熱する電子レンジも、温度自体はあまり上がりませんが、メイラード反応と
同じような状態を作り出してしまいます。さらに、電子レンジは手軽なので、何度も温めなおしたり
しているうちに、AGEsはどんどん増えていくのです。

Pick up 03不健康な食生活と比例するAGEs

例えば共働き世帯では、食事の準備にあまり時間をかけられません。おかずを作り置きして冷凍保存し、
温めなおしている家庭も多くあります。ちゃんと加熱しないと、夏場は食中毒の危険にさらされます。
AGEsが増加するからといって、電子レンジを使わない生活には戻れません。

それでも、工夫次第でAGEsは減らす事が出来ます。
揚げ物よりは、煮物を温めなおす方がAGEsは少なくなります。また、野菜を先に食べれば、
糖の吸収が緩やかになり、AGEsは体内で生成されにくくなります。

AGEsという言葉を知らなくても、野菜を多くとる等、健康的な食生活を心がけていれば、体の老化や
生活習慣病は防げます。しかし、当たり前の事が意外と出来ていないものです。これからはAGEs
というキーワードを気にかけて、食材や調理法を選びましょう。

 

by minato50